導入の経緯
Q. 導入前はどのようなシステムをご利用されていましたか?
以下のシステムを利用していました。
■マルチシンクロビューアー
各ポイント(BASEBAND、ENC OUT、MASTER OUT1、AIRなど)で同録したソースを、すべて同期した状態で再生できるシステムです。遅延調整にも対応しており、コマ送り・コマ戻しによるフィールド単位・フレーム単位での確認が可能です。
例えば、SDI → TS → AIRといったシステム系統上の各ソースを、一括で比較・確認できます。
■ 統合監視システム
トラフィック・シムのアラーム監視システムです。専用GUIを提供しており、アラーム監視だけでなく、ログ表示や同録サーバのサムネイル表示、WebAPI連携などにも対応しています。
例えば、アラーム発生時にインジケータやサムネイルをクリックすると、監視解析アプリや再生プレイヤを起動できます。
もともとマルチシンクロビューアをご利用いただいていたこともあり、操作性については高く評価いただいていました。
導入前の課題
Q. 運用上、どのような課題がありましたか?
以下のような課題がありました。
- マルチシンクロビューア利用時、監視ポイント数が多く、画面表示が小さくなってしまう
- 20ポイント以上を利用しており、各同録ポイントへのアクセスをより円滑にしたい
- システムA / B / Cが動的に現用・予備へ切り替わるため、状態を分かりやすく表示したい
- マスター内で気になるポイントを共有できるよう、メモを残したい
これらの課題を解決するため、追加開発およびシステム改善を行いました。
課題解決への取り組み
① 画面が小さい問題
- 同一PCから2台の4Kモニタへ出力する構成とし、視認性を向上させました。
② 多数の同録ポイントへのアクセス性向上
- 集約監視サーバを導入・構築し、専用Web UIを提供しました。これにより、系統ごとの情報を一元集約し、円滑なアクセスを実現しました。
③ 現用・予備状態の可視化
- SYS表示を動的に切り替える機能を実装しました。
- さらに、過去再生時には当時のSYS状態を表示できる機能や、SYS変更履歴表示機能も追加しています。
④ メモ・情報共有機能
- ログへのメモ機能に加え、監視卓から即座に音声メモを残せる「ボイスロギングボックス」を開発しました。
今後の展望
Q. 今後、期待していることや取り組みたいことはありますか?
AI活用など、さらなる運用支援機能の拡張を期待しています。