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PRODUCT

ISDB-T復調器

DMB-2-ISDBT

簡易RF監視に TTLバックアップに SFNチェックに
■地上デジタル放送の復調を行い、TS信号の出力が可能です。
※出力TS形式(ASI/SPI)・・・受信TS、放送TS(階層情報IIP+RS8BYTE付加)、RS16BYTE付加、TTS形式(ASIのみ)
※出力モード(ASIのみ)・・・階層選択(A階層、B階層、全階層)、NULL/TPエラーパケット削除、パケットモード/バーストモード(ただし階層選択はTMCCのロックが掛かっている時のみ)

■LAN経由、もしくは前面ボタン&前面LCDにて本ユニットの制御(チャンネル切替etc)、各種情報の取得が可能です。
※各種情報・・・BER、C/N、受信レベル、NET-ID、TMCC、遅延プロファイル(BERに関しては、ビタビ復号後とRS復号後を切替可能)
※付属アプリにてLAN経由での情報表示が可能
※ご要望に応じて、本ユニットとの通信プロトコルを公開⇒TOP通信にて制御、情報取得が可能

■アラーム接点出力端子あり。

■IIPパケット埋め込み機能による放送TSの出力が可能です。

■TS出力にはDVB-ASI(2系統)とDVB-SPIで同時出力に対応。

■設定で、ブラジルのチャンネルにも対応可能です。

付属アプリケーション

DMB-2-ISDBTの活用例1 TTLバックアップに!

TTL(Transmitter to Transmitter Link)では中継局から中継局まで放送TSを伝送するのにマイクロウェーブを用いる方法がよく用いられていますが、トラフィック・シムではDMB-2-ISDBTを利用したバックアップソリューションをご提案いたします。

送信側が通常通りに出す放送波をアンテナで受け、DMB-2-ISDBTで復調した放送TSを、そのまま再送信する変調器に入力する方法です。これが実現できるのは DMB-2-ISDBTの”直接放送TSを出力できる”という特長 によります。

通常、放送波を受信し復調して取り出されたTSには、階層情報やIIPが含まれておらず、そのままでは変調器に入力可能な放送TSとして利用することができません。
そこで、放送TS出力が可能な一部の復調器では、復調したTSをREMUXして放送TSを再生成する方法がとられています。
しかし、このような復調器をTTLでの再送信用に用いるには、本質的な危険性があります。元々放送波で伝送されるTSは、放送局内に設置されたMUX装置にて、各パケットの周期や映像・音声の表示タイミングなど、綿密な設定で合成されたものです。
ところが、内部でREMUXするタイプの復調器を用いることは、この綿密な設定で合成されたTSを独自に再合成することを意味し、放送局で合成されたせっかくの高品質なTSを、そのままの形で保つことができません。
DMB-2-ISDBTでは独自の方法により受信したTSにTMCCを直接追加することで、オリジナルの放送TSをほとんどそのまま再現することが可能です。
このため、一般的なREMUXを行う復調器と比較して、オリジナルの品質を維持したままの再送信が可能となります。
また、再送信ポイントでは、GPSなどから得られた高精度な基準クロックに同期される形で変調出力しますが、この変調器に入力する放送TSも高精度な基準クロックに同期させる必要があります。
DMB-2-ISDBTが出力する放送TSは、入力である放送波に含まれるTSのデータレートを維持したものになります。
放送波に含まれるTSのデータレートは、放送局内の基準クロックに同期していることから、間接的にDMB-2-ISDBTが出力する放送TSも放送局の基準クロックに同期していることになります。
よって、再送信ポイントでの変調クロックとDMB-2-ISDBTが出力する放送TSのデータレートは、擬似的に同期していると考えることができ、長期の安定再送信が可能になります。

DMB-2-ISDBTの活用例2 SFNチェッカーに!

上図のような、複数のアンテナから受信できる地域において、一つのアンテナから届く信号がメインの波で、それ以外のアンテナから届くものがその遅延波として受信されます。
放送波はガードインターバルを用いたOFDM変調方式を用いることで、ある程度の時間の遅延波であれば正常に復調できます。

しかし、ガードインターバルの許容値を超える遅延波として受信している場合は、一方がメインの信号に対するノイズとなってしまい、各アンテナ間の同期という点に注意を払う必要があります。

DMB-2-ISDBTのSFNチェッカーアプリケーションがあればメインの信号に対していかなる遅延波やノイズが入っているか、更には定期的に観測することによって、遅延波が変動していないかを確認できます。

SFNの運用の仕組みは、各アンテナにGPS等によって基準クロックが送られており、時刻が同期されています。
信号のIIPに含まれるnetwork_synchronizationの中にSFN_synchronization_informationの情報があり、このデータによって各送信所での遅延時刻などを指定し調整することによって、信号が重複するエリアにおいても問題が起こらないようにコントロールしています。

定常的にグリーンの領域にあったピークがずれた場合は、上で述べたパラメータが送出側で変更された場合が考えられます。

もしくは受信できるエリアのアンテナのどれかが基準クロックを受信できず、ずれている可能性も考えられます。
SFNチエッカーでは、このずれを監視しエラー通知することで、問題を早期に発見し解決する手助けが可能です。

製品の仕様

※ 表をすべて見るには、横にスクロールしてください。

製品種別 ISDB-T復調器
製品名 TS CaPID DMB-2-ISDBT
製品型番 DMB2-A2S1HR-ISDBT
入出力 入力 RF×1(75Ω、F型コネクタ)
TS出力 DVB-ASI×2
DVB-SPI×1
接点出力 D-Sub 9pin メス×1(障害発生時クローズ(Make)×2
障害発生時オープン(Break)×2)
※フォトモスリレー接点出力
電源   AC100V~240V
皮相電力 20VA
消費電力 12W
受信許容レベル -67~-28dBm(93~465MHz)
-75~-20dBm(473~767MHz)
対応規格 ISDB-T、ISDB-Tb、ISDB-Tsb
対応周波数  国内ISDB-T 90~770[MHz]VHF 1~12ch、UHF 13~62ch、
CATV 13~62ch
ブラジルSBTVD 79~785[MHz]VHF 7~13ch、UHF 14~66ch、
CATV 5~99ch
動作温度、湿度 5~40℃、30~80%(結露なきこと)
リターンロス 90~770MHz:6dB
形状 W×H×D[mm] EIA19インチラック1Uハーフサイズ
205×43.5×250(突起物を除く)
重量 約1.3kg
付属品 電源ケーブルAC100V
取り扱い説明書
付属アプリケーションCD
オプション  ラックマウント用サポートアングルU-1(1台を1Uとして設置できます)
ラックマウント用サポートアングルU-2(2台を連結して1Uとして設置できます)
関連製品  TS監視システム(AlertMagicT&S)
TS同録システム(TSR-1000)
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