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PRODUCT

ポータブルTSレコーディング
アナライザ HACOBE2+

HACOBEシリーズ

RF、TS、IPにも対応可能なHACOBE。
必要に応じて様々な機能を追加することで、お客様に合ったHACOBEにカスタマイズ可能。

 

はじめに

”HACOBE(ハコベ)”の名称で皆様に親しまれている弊社TSアナライザ。
正式名称は”ポータブルTSレコーディングアナライザHACOBE”と少し長いですが、その名の通り「可搬型」で「TS」の「レコーディング」と「解析」ができる製品です。
TSの入力だけではなく、RF/IFの入力にも対応しているHACOBEは、2009年の国内展示会で登場以来、日本国内にとどまらず、多くのお客様にご利用頂いております。
 
東北放送株式会社殿と共同開発をした初代HACOBE(TSA-1000P/PQ)リリース後、ライセンス版を経て、現在のHACOBE2が完成いたしました。
HACOBE2では各種放送波の疑似変調出力、IPの入出力や監視にも対応、お手持ちのPCからの遠隔操作も可能になりました。
 兄弟製品として「ラックマウント型」の ”HACOBE9(ハコベナイン)”が加わりました。
 
そして、HACOBE2は4K放送に対応するため、H.265デコード機能を搭載し”HACOBE+(ハコベ2プラス)”へと進化を遂げました。
 
 

HACOBEシリーズ

HACOBEシリーズは必要に応じて様々な機能を追加することでお客様の目的に合わせることができます。

基本的な解析機能を搭載したベースユニットを「可搬型」「ラックマウント型」の2種類から選択します。

ベースユニットを選択後、必要なオプションを選択・追加していきます。

 

HACOBE2+とHACOBE9 それぞれの活躍場所

可搬型のHACOBE2+は作業時の通信確認やメンテナンス作業の際などに活躍します。解析する信号に合わせオプションで各種デスクランブルができますので、映像や音声が確認でき安心です。マスタールームや送信所に持ち込んだりなど様々なシーンでご使用頂けます。

ラックマウント型のHACOBE9は、ラックに設置し、監視卓やオフィスフロアからアクセスして活用可能です。マトリクススイッチャの出力などと繋ぎ、各信号の状態確認やTSoverIPオプションを選択することでIPストリームの状態監視が可能です。マスター用ラック室などで活躍しています。

HACOBE2+、HACOBE9は、地上・衛星・CATV・IPTV放送局様、通信事業者様、受信機メーカ様まで全国の放送関連事業者様にご使用頂いております。

共通機能

弊社同録システム内のTSデータを、ネットワーク経由でHACOBEで解析することが可能です。
複数の同録ユニットを簡単に切り替え可能です。

■ TS解析
入力されたTSのパケット解析/セクション解析/パケット周期/table_id表示/PCRジッタ/PTSグラフ表示が可能です。
■ 映像・音声デコード
映像・音声のデコードが可能です。サービス切り替え、映像・音声の切り替えに対応しています。 ※音声確認はHACOBE2+のみとなります。 ※スクランブルTSの場合、デコードにはデスクランブルオプションが必要です。
■ Together
弊社同録システム内のTSデータを、ネットワーク経由でHACOBEで解析することが可能です。複数の同録ユニットを簡単に切り替え可能です。
■ 外部TS解析
ネットワーク経由でHACOBEの共有フォルダにTSデータをアップロードして解析が可能です。※HACOBE2+ではUSBストレージを接続し、ストレージ内のTSファイルを解析することも可能です。
■ 遠隔操作
お手持ちのPCからネットワーク経由での遠隔操作が可能です。

HACOBE2+の特長

HACOBE2+の特長は多彩な機能を一つの筐体にまとめられること。可搬型の筐体で持ち運びが可能です。
これまでは、デジタル放送の受信確認、障害発生時の切り分け作業時には、各分野の専用機器を準備し、現場に持ち込む必要がありました。
1つにまとめられたHACOBE2+を持ち込むことによって、準備時間の短縮が可能です。
そのため、早急な対応が必要な場合など迅速に解析作業にとりかかることができます。

 

HACOBE2+はベースの解析機能に加え多彩なオプションのフル活用ができます。

製品の仕様

※ 表をすべて見るには、横にスクロールしてください。

製品種別 TSアナライザ
製品名 ポータブルTSレコーディングアナライザ”HACOBE2+” TSアナライザ”HACOBE9″
製品型番 TSA-1200 TSA-1900
入力 TS入力 DVB-ASI×2
録再排他モード時:最大215Mbps
録再同時モード時:最大60MbpsDVB-ASI×1
DVB-ASI×1
要オプション 地デジRF入力 F端子(75Ω×1)
VHF 1ch~12ch(NBRプリセット動作時:7~13)(※1)
UHF 13ch~62ch(NBRプリセット動作時:14~69)(※1)
 —
 BSデジタル/110°CSIF入力  F端子(75Ω×1)
BSデジタル、BS1~23
110°CSデジタル、ND2~24
 —
 CATV RF入力  F端子(75Ω×1)
CATV 13ch~63ch
UHF 13ch~62ch
 —
出力  TS出力 DVB-ASI×2
入力TSモニタOUT用と記録TS出力用の切り替え可
外部クロックに同期したTSの出力が可能
要オプション 各種変調出力 F端子(75Ω×1)
接点 要オプション 入出力 2入力7出力(25pin×2) 2出力(D-sub 9pin)
同録 要オプション 同録機能 内蔵HDD(500GB:最大400GBまで使用)に地デジ放送TSで約2日分のループレコーディングが可能
内蔵HDD増量 内蔵HDD(2TB:最大1.6TBまで使用)に増量することで、地デジ放送TSで約8日分のループレコーディングが可能
TS再生 録再排他モード時:最大215Mbps
録再同時モード時:最大100Mbps
 
解析/デコード可能
TSフォーマット
188/204バイト MPEG-2 TS
192/208バイト TTS(タイムスタンプ付 可変レートTS)
ISDB-T 地デジ 12セグ/ワンセグ
ISDB-S BS/110°CS
124°/128°CS
IPTV TS
ISDB-Tb
デコーダ仕様  映像 MPEG-2
※MPEG-2の映像モードはARIB/STD-B21/6.2.1映像信号出力の形式に準拠
H.264/AVC
H.265/HEVC
(4K10bitの映像デコードはスキップデコードモード※での動作となります。)
※スキップデコードモード:Bスライスをデコードしない動作モード
 音声 MP1-L1/L2/L3
MP2-L1/L2/L3(MPEG-2 BC)
AAC-LC/LTP/MAIN/SSR/HE-AAC/ALS/BSAC
LPCM-16bit/20bit/24bit
カードスロット CASカード用スロット
※CASカード用スロット×2(B-CAS、C-CAS共用)
デスクランブル 要オプション  B-CASデスクランブル 地デジ/BS/110°CS対応
※別途B-CASカード(黄:用途限定/黒:業務用)が必要となります。お客様でご準備ください。
※一般B-CASカード(赤)は使用できません。
 —
TRMPデスクランブル 地デジ対応 
C-CASデスクランブル CATV対応※別途C-CASカードが必要となります。お客様でご準備ください。  —
 時刻同期 NTP
外部I/F USBポート 共有フォルダから取得
モニタ出力 外部モニタ出力 XGA(1024×768)D-SUB15pin / HDMI VNCによるアクセス
液晶パネル 6.5型 LEDバックライト液晶 / XGA(1024×768)
音声出力 内蔵スピーカ ○(モノラル)
ヘッドホン端子 ○(ステレオ)
電源   DC12V(9~29V対応) AC100V
コネクタ形状 キャノンコネクタ XLR 4PINオス
ACアダプタ使用時 AC100V(専用ACアダプタ付属)
消費電力 最大85W / 85VA 最大150W / 200VA
サイズ[W×H×D(mm)] 210×132.5×310(突起物を除く) 438×43×370(突起物を除く)
重量 約5.5kg

※1 NBRプリセットとは、ブラジルの放送規格に対応したプリセットです。

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