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CASE 開発事例/ソリューションズ

放送データ共有システムRecShareCLOUD構築

システム開発事例

放送データ共有システムRecShareCLOUD構築

ソリューション 東京民放5社様 ローザンヌ冬季ユースオリンピックの素材クリップ用システムをクラウドで構築しました。

課題・目標

・導入までに期間が短いため、手早くシステムを構築する必要がある。
・長期間の使用ではなく、数ヶ月の使用としたい。
・システム購入ではなく、SaaSとして使用したい。
・誰が見ても簡単にわかるユーザライクなシステムにしたい。
・ネットワーク等の不具合によるデータ欠落を無くしたい。
・可能な限り低コストで運用したい。

RecShareCLOUDを使用するメリット

・システム構築が早く行える。
・SaaSなので、必要な期間だけサービスを利用することが出来る。(※)
・見慣れた番組表UIやマニュアルのいらないシステム設計。
・オンプレにHWを置きクラウド側とハッシュチェックすることにより、データ欠落を防止。
・状況に応じてシステムを増減する事が可能。

上記の課題・目標、使用するメリットから、RecShareCLOUDの構築をご提案することとなった。
※一ヶ月単位でのご利用が可能です。

ローザンヌ冬季ユースオリンピックアーキテクチャ

ブロックとしては、オンプレのHWセクション、素材ダウンロードセクション、Live編集セクション、Live配信セクションとなっています。
オンプレのHWでトランスコードしてプロキシとサムネイルを生成することで、再生箇所検索やプレビュー時のデータ転送量を削減することを可能にしており、また元データも同録する構成としているため、ダウンロード時は元データをTSのままであったりMP4でダウンロード可能となっています。
なおデータのクリップ用途と合わせて、お客様に支給いただいたLive配信やLive編集機能のため、HLS生成を追加致しました。

IPVandA回線から競技3回線を選択して、下記をクラウドに同録しました。
・素材ダウンロード用(IPVandA25Mbps)
・トランスコードしたプロキシ用(2Mbps)
・サムネイル(0.5Mbps)
・LIVE 配信用HLS(2Mbps)

※IPVand:IP(Internet Protocol) VandA(Video and Audio)

RecShareCLOUD運用フロー 1

1:担当者さまがダウンロードしたい箇所を番組表UIで検索する。
2:Webプレイヤでプレビューする。

3:ダウンロード範囲を決定する。
4:ダウンロードを行う。
5:編集機でファイル編集を行う。

番組表をオンマウスでサムネイルをパラパラ表示する事が可能です。
再生目的の場所を探すのに、早送りや巻き戻しより便利で簡単に使用する事が可能です。

再生したい場所を見つけたらクリックするだけで、プレイヤが呼び出されて再生が始まります 。
※アドオン/プラグイン/専用ソフトは不要です。(要GoogleChrome)
※番組表は全回線表示や回線毎の一週間表示が可能
※おっかけ直近再生可能

検索時はサムネイルで検索、プレビュー時はプロキシで再生が出来るので、
データ通信容量を極力抑えることができるため、コストを削減することが可能です。

番組表更新は、随時更新される配信スケジュールから常に最新情報にupdate対応を実施。

RecShareCLOUD運用フロー 2


1:担当者さまがダウンロードしたい箇所を番組表UIで検索する。
2:Webプレイヤでプレビューする。
3:ダウンロード範囲を決定する。
4:ダウンロードを行う。

5:編集機でファイル編集を行う。

ダウンロードについて

IN点とOUT点の画を確認しながら、TSやMP4でダウンロードが可能です。

キャプチャについて

「Click here」をクリックする事で、キャプチャサムネイルが一覧表示されます。

もっと手軽に、保存した部分を生成可能です。保存したい画を選択して保存出来ます。

今後の課題や展望

RecShareCLOUDをご利用いただくことで、いくつかの課題や要望を頂きました。
いくつかの課題やご要望について、すでに対策を開始・リリースしています。

検索を充実してほしい
番組名称や番組詳細部分での検索が可能となるように現在開発中。
また、機械学習を使用した、選手の顔認証や物体などによる検索機能を検討中。

HLSの同録やダウンロードを行いたい
プレイリストや番組表APIを設定してやることで、CDNからHLSを同録することが可能となりました。
TSやMP4の他にもHLSをzipファイルでDLする機能も備わっていますので、
障害時に該当時刻のm3u8やaes.ts、keyをDLして確認することが可能です。

ダウンロードが終了するまで次のダウンロードが出来ない
ダウンロードを実行することにより、ダウンロードが一覧にストックされ
DL可能状態まで自動で実行するように変更しました。
これにより、まとめでDL準備をしておき、別の仕事が終わったらまとめてDL出来るようになりました。

RecShareCLOUD概要

RecShareCLOUDは、様々な信号(IP/RF/IF/SDI/HLS/SRT等)を入力してトランスコードしクラウドで同録(※)するサービスです。
受信点にHWを置くことで、ネットワークやクラウドサービスの障害時にその力を発揮します。
これまで障害時にはアップロード出来ない、データの欠落が発生するという事がネックでしたが、 オンプレのHWにバッファを持ちクラウド側とハッシュチェックする事で、その不安の解消に成功しました。
勿論、HW費用やシステム利用料金、保守、AWS料金などを全て含んだSaaSとしてサービス提供されており、 1ヶ月単位でのご利用や長期間のご利用が可能です。

見慣れた新聞のラテ欄のようなユーザインターフェースをしており、権限管理されたログインユーザであれば番組表にマウスを動作させることによって、サムネイルがパラパラ表示し、再生する箇所を確認することが出来ます。
Webプレイヤはインストールやプラグインが不要で、GoogleChromeがあれば社内や全国など場所を選ぶこと無く視聴・DL(TS/MP4/HLS)・キャプチャが可能になります。
また、同録日数を増やしたい、古いデータはそのままアーカイブ化したい、視聴する人数を増やしたい。 こういった事にもクラウドを使用することで解決しております。

※同録:放送や素材などを録画・レコーディングすること。

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